舞台はロンドン、マクリーヴィ家の一室。

亡くなった夫人の葬儀当日、部屋に安置された棺の前には、憔悴の面持ちの裏に
さまざまな思惑を抱いた人々が集まる。


主人のマクリーヴィ氏には敬虔なカトリック信者であるが、
異常とも言える薔薇愛好癖がある。
葬式用の薔薇が届くたびに、妻を亡くした悲しみもそっちのけで大喜び。挙句の果てには、
夫人の遺産で、薔薇園を作ると言い出す始末。


そんなマクリーヴィ氏を阻止するのは亡き婦人の看護婦フェイ。


しかし、どうも彼女の狙いも夫人の遺産にあるらしい。実はこのフェイという女、
過去10年の間に7人の夫をあの世に送っているという経歴の持ち主だった。


マクリーヴィ氏の息子ハルは、母親の葬式の前日に銀行強盗を働く。
盗んだ金の使い道は、なんと各国の女性を集めた娼館をつくるための資金。


強盗の共犯は、夫人の葬儀を仕切っている葬儀屋のデニス。
一度フェイと関係して以来彼女に夢中になり、フェイと結婚するための資金を得る目的で、
自分の勤める葬儀屋から隣の銀行までトンネルを掘った・・・。


そんな犯罪の館ともいうべきマクリーヴィ家に、水道局員と称して刑事トラスコットが現れ、
捜査を開始する。
フェイの過去を暴きたて、ハルやデニスには、殴るけるのしたい放題。
そのトラスコット刑事の目を盗み、犯罪者たちはミイラにした婦人をあちこちに移動し、
金の置き場所を作るためにあたふた・・・。


トラスコットの緻密な捜査と推理か、偶然の産物か、
とにもかくにも真相がついに明らかになったとたん、
物語は意外な方向へ急展開していく・・・